第62話 引退を考える知り合いの方で最近引退された方が何人もおられます。それで引退後の成功例としては彼らは皆さん引退の数年前から、何かを初めスタートを引退前にきっておられます。失敗例は、引退したら始めるという方です。前者の例では、若い時に経験したものでもなく、全くの初めて。それでも、興味のある物、引退後のライフスタイルとして続けたい物を、引退後では無く、すぐにはじめられました。楽器を習う、もちろんヨットをはじめる。そういう方々です。一方後者は引退したらこれをしたいと、頭の中で考えてきた。しかし、いざ、引退してみたら、頭の中だけで考えて、行動してこなかった人は、引退後も頭の中だけで動きます。人間、余程の楽天家で無い限り、思考は不安で一杯になるようです。病気したらどうするか、ヨットやって危険はないか、できるのか、子供は独立し、家のローンも終わり、一見心配は無いようですが思考は不安が次々に現れる。必要以上に考えるのは、考え物です。行動を優先すると、行動に集中すると、考えている時間が少なくなります。そうすると不安も消えてくる。心配すればきりが無いのです。現役だった頃、実に行動派だった方が、引退後に全く人が変わったようになられた方がおられました。計画していたヨットも計画で終わり、全てから引退したような、そんな状況でした。端から見ても、何も心配するような事は無いようなのですが、これは一体どうした事でしょうか。 全ては思考がトラブルの原因だと思います。考える事は人間の特権ですが、一方、考える事はトラブルの元でもあると思います。一般的に人間は考える時は不安要素が多いようにできてる。目の前のトラブルを解決する。問題を解く。こういう場合には思考は必要ですが、未来を想像する時、必要以上に思考を使うと、未来はマイナスの方向に傾くようにできてる。これは来るかもしれない不安に事前に対処しておこうという防御本能ではないでしょうか。計画までは良い。でも、そこに感情が入ってきて、不安を増幅させ、計画を変更させる。思考も必要ですが、必要以上の思考はマイナスとなるようです。 それで、引退前に計画し、行動を開始してしまう事をお奨めします。そして、その行動を引退が近づくに従って、増幅させ、引退後のライフスタイルを造る。それでも、引退後の自分の気持ちを調整するには結構大変だそうです。まして、何もしてこなかった人が、引退し、思考だけで何かをしようとするのは無理がある。結局、閉じこもってしまう方が多い。 引退後の生き生きとしたライフスタイルを持つには、引退前から行動することだと思います。もちろん、お奨めはヨットです。ヨットは快楽だけでは無く、ドラマを与えてくれますから、引退後のヨットライフを真剣に遊ぶと、何故、もっと早い時期から始めなかったのかと思う事でしょう。前にも言いました。その場限りの快楽を求めるなら、ヨットはたいして深みを見せてはくれません。でも、真剣に遊ぶなら、深みにはまってしまいます。 ジャンル別一覧
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